2025/04/11
こんにちは!
印刷の後加工はお任せください!大建加工株式会社です。
この記事は、弊社で取り扱っている加工のご案内として
以前に名刺交換またはアドレス交換させていただいた方に毎月お送りしています
弊社メールマガジンから内容を抜粋して掲載しております。
今回は「ツヤを消すマットの表面化工」についてお送りいたします。
ツヤを消すマットの表面化工は豊富な種類があり、弊社でも多くの取り扱いがあります。
紙にマットニスを塗る「マットコート」
紙に塗ったUVニスにマットフィルムを圧着して硬化・転写する「LCコート(マット)」
紙にマットフィルムを貼り合せる「マットPP貼」
では、それぞれどのような手順で加工がされているのでしょうか?
紙にマットニスを塗る「マットコート」では、
マットニスを塗って乾燥させることで紙の表面を保護します。
専用の塗装機を使うので、印刷機で塗るニスよりも塗膜が厚いのが特徴です。
紙にUVニスを塗ってマットフィルムを圧着させて硬化させる「LCコート(マット)」では、
紫外線硬化するUVニスを塗った上にマット調の透明フィルムを圧着します。
圧着した状態でUVニスをランプ照射で硬化させることで、
マットフィルムの仕様を転写します。
実は、硬化・転写後はフィルムを剥がしているというのはご存じでしたか?
乾燥時間が必要ないので、ブロッキング等のトラブル懸念も減らせます。
紙にマットフィルムを貼り合せる「マットPP貼」では、
紙を少し重ねた状態でマットフィルムを貼っていくのが特徴です。
貼り合せたあとにカッターでスリットを入れて1枚にします。
紙の強度にフィルムの強度が加わり、耐久性がアップします。
ツヤを消すマットの表面化工のマット感の強さと価格の高さの比較表が上図です。
高価格帯の「マットPP貼」はフィルムを紙に貼り合せるため、
表面保護だけでなく耐久性が増すことで長期間使用する製品にマッチします。
紙にマットニスを塗る加工はフィルムのような耐久性はありませんが、
表面保護の効果で印刷物や紙を汚れにくくする役割をします。
マットの表面化工は、表面処理を目では確認できない凹凸状にしています。
光が反射する方向をバラバラにすることでツヤ消しの効果を得られるのですが、
輸送時に凸部分が擦れると、その部分は同じ方向に光を反射するようになります。
これが「キズ」のように見えるのがマットの表面化工の弱みです。
そこで、より長期間使用する製品には「耐摩マットPP貼」がおすすめです。
他にも、桃の皮のようなしっとりとした質感が特徴の
「ソフトタッチフィールニスコート」や「ソフトタッチマットPP貼」にも
同様の耐摩性がありますので、ぜひお試しください。
とはいえ、耐摩性もありながら、価格も抑えたいというのが本音ですよね。
「ハーフマットコート」はマット感を抑えることで、
通常の「マットコート」よりもキズを目立ちにくくすることができます。
「耐摩マットPP貼」等と比較すると耐摩性は落ちますが、
比較的安価であるのが採用しやすいポイントです。
横軸と縦軸を入れ替えてみましょう。
マット感の強さはフィルムを貼り合せる「マットPP貼」関連が強く、
「ハーフマットコート」はマット感が抑えられています。
マットの表面化工はマット感の強さに関しては微差ですが、
そのマット感の仕上がり方は単に加工の種類だけでなく、
用紙や下地の色の濃さも関係するので一概には言えません。
マットの表面化工の比較表が上図です。
製品のコスト面・消費スピード(すぐ使って捨てる?長期間保管する?)
製品イメージにあうマット感・仕上がりの質感・後加工までの納期イメージ・・・
複合的な視点からぴったりの表面化工を選ぶための情報提供をさせていただきます。
A4サイズの表面化工サンプルもご用意しておりますので、
「ツヤを消すマットの表面化工」のご質問やご相談など、
詳しくは弊社営業部までお問い合わせください。